管理栄養学部

研究室の紹介食品学研究室Ⅱ

食物アレルギーを「食品」を使って治したい

現在、生物が持っている免疫機能に影響を及ぼす食品やその食品に含まれる成分に注目が集まっています。私たちは「食物アレルギーを食品を使って治したい」という目標に向かって、食物アレルゲンの加工による症状誘発能の変化を解析しています。また、アレルギー症状を緩和する食品成分やアレルギー症状に影響を与える腸内細菌叢の解析も行っています。

研究テーマ

加工方法の異なる小麦アレルゲンのアレルギー症状誘発能の変化

治療によりうどんが100gまで摂取できるようになった小麦アレルギー患者さんが、同等の小麦タンパク質を含む食パンを摂取すると症状が出てしまうことがあります。摂取した食品中のアレルゲン含量は等しいと思われても、加工方法の違いにより誘発症状が異なる原因を解明し、小麦アレルギー患者さんにより安全、安心な食生活を送ってもらうための情報を提供したいと考えています。

食品成分が腸内細菌叢に与える影響と食物アレルギーとの関連

近年、食物アレルギーを含む様々な疾患において腸内細菌叢が影響を及ぼしていることが明らかにされつつあります。また、様々な食品成分が腸内細菌叢の多様性を変化させることが明らかになってきています。そこで私たちは、摂取した食品によって腸内細菌叢が変化すると、その影響により宿主の免疫応答が刺激され、その結果アレルギー症状を軽減させることができるのではないかと考えています。そのような食品成分の探索を行っています。

教員の紹介

山田千佳子 准教授

担当科目/食品学実験Ⅰ、食品学実験Ⅱ、食品機能論

一坪農園サークルの顧問をしています。
天候や土の状態によって毎年作物の出来が違い、野菜作りは難しいと感じますが、その分面白さもあります。
またJAの方に指導していただいているので、市場ではあまり見かけない珍しい品種を教えてもらえます。
多少形が悪くても、採れたての野菜たちは本当においしいです!