管理栄養学部

研究室の紹介公衆衛生学研究室

医療・福祉に関連する科学的根拠を統計データより考察する

管理栄養士として、疾病に関わる要因や食の安全性に関する情報を科学的根拠に基づき、正しい知識を持って患者や地域に発信することが重要です。
本研究室では、保健医療分野における統計データの科学的活用に関して、ヒトを対象とした調査研究を通して探求しています。

研究テーマ

健康食品・サプリメントの利用実態と栄養状態との関連

「健康食品・サプリメント」による健康危害の防止や健全な食生活の推進を目指すため、利用者の実態と栄養状態を調査しています。
同時に、食品や食品成分に関する公正かつ科学的根拠に基づく安全性・有効性情報の把握と分析を行っています。

介護予防・日常生活支援総合事業の実施と評価

介護保険法で定められている「介護予防・日常生活支援総合事業」は、市町村が中心となって、地域の支え合い体制づくりを推進し、要支援者等の方に対する効果的かつ効率的な支援等を可能とすることを目指すものです。
本研究室では、2008年より現在まで「愛知県日進市地域福祉課」から本事業の業務委託を受けて、参加者の栄養・口腔・運動に関わる現状の把握や、事業による改善効果を継続的に調査し、その研究結果を公表しています。

直近の取り組み
2021年3月実施:介護予防事業「健口・健食げんき教室」

亜急性脊髄視神経症(SMON)患者の身体状況に関する検討

「亜急性脊髄視神経症(SMON)」は、昭和30~40年代に多数の患者発生が見られ社会問題になった特定疾患であり、国が患者の救済に恒久対策を打ち出しています。
公的な研究機関と連携し、検診受診者の骨量および筋肉量等を解析することで、患者の高齢化に伴う様々な健康課題が危惧されている中での患者支援につながる課題を明らかにしていきます。

教員の紹介

伊藤勇貴 講師

担当科目/公衆衛生学、公衆衛生学実習、医療福祉実習、保健機能食品学、管理栄養士特論(国家試験対策)、管理栄養士演習(卒業研究)

管理栄養士 / 博士(栄養科学)/ 栄養教諭専修免許状 / 上級健康食品管理士
専門:公衆衛生学、栄養疫学、健康管理学

地方自治体、公的機関である衛生研究所とともに、高齢者や傷病者の予防医学に関する研究を行っています。
教育活動では「管理栄養士国家試験」の対策を担当し、例年の出題傾向を探るとともに、効率的かつ効果的な指導を追求し、本学のスローガンである「全員受験・全員合格」を目指して取り組んでいます。