食べ物と健康
成長期の皆さんにとって丈夫な「骨」を作ることはとても大事です。そこで、今回は「骨」の健康を保つために必要な栄養素や、その栄養素を多く含む食品について考えてみましょう。
骨を作るのに必要な栄養素は?」と聞かれたら、何と答えますか?真っ先に挙がるのが「カルシウム」でしょう。しかし、カルシウムさえ摂っていればいい訳ではありません。実は、丈夫な骨を作るためにはカルシウムの他に、リン、マグネシウム、ビタミンDなど様々な栄養素をバランスよく摂ることが必要になります。
様々な食品に含まれている「骨に必要な栄養素」を比較してみると、主食の米や小麦、および肉類はバランスが悪く、一方牛乳や大豆、野菜、海藻などの植物性食品にはバランスよく含まれていることが分かります。また、魚にはビタミンDが多いので、ぜひ摂取を心がけてほしいものです。
ここで、典型的な日本の朝ごはんを思い浮かべて見て下さい。ごはん、味噌汁、小魚、豆腐、野菜の煮物…いかがでしょう?ごはんはカルシウムとリンのバランスが悪くても、それを補うように大豆食品や野菜類を摂っています。骨に関するカルシウムとリンに注目しても日本食というのはなかなかすばらしいのです。
したがって、ご飯とお肉大好き!野菜や魚はちょっと…。などと言っている君、注意しないと栄養は昔よりも摂れているのに、バランスが悪いせいで骨が弱くなってしまっているかもしれませんぞ!