社会と健康
新型コロナウィルス感染症の拡大が懸念され、その対策として一人ひとりの手洗いを始めとした感染症対策が推奨されています。
一方で、感染症予防としてのマスクが不足するなど、社会活動に影響が出ています。
このようなことが何故、起きるのでしょうか?
不確実な情報の元では私達は、周りの人と同じ行動をとりやすいという行動パターンがあります。
例えば、東京でエスカレーターに並ぶ時は、右側を空けて並びます。ところが関西では、エスカレーターに並ぶ時は、左側を空けて並びます。あなたが利用者なら、この時にどちらに並びますか?
みんなが同調的な行動をとることで、スムーズで安定的な社会活動が生じます。LINEなどのSNSの発達や、飲食店の口コミサイトの利用なども、同調的な行動がもたらした結果といえます。
ところが、良い結果ばかりではありません。周りの人が適量以上の購入をすると自分も不安になり、みんなが適量以上の購入をすることで同調的な行動の方向性が変化し、社会活動に影響を及ぼすことになります。
周りと同調的な行動することが自分にとって良い(得)ことなのかを考えることは、健康的な生活をおくるうえでとても大切なことではないでしょうか?