管理栄養学部

なるほど豆知識健康に関する「格差」をみんなで考える

毎年、厚生労働省が実施している国民健康・栄養調査の2014(平成26)年調査結果によると世帯所得の低い者ほど、喫煙率や肥満者の割合が高い。さらに世帯所得が低い者ほど、野菜類・肉類の摂取量が少なく、穀類の摂取量が多く、歩数が少ないと述べています。(図参照)

低所得者ほど生活習慣リスクを抱えている可能性が高いと示唆しているかもしれません。

しかし、それは何故でしょう? 残念なことに調査結果はそこまで示していません。

また2016(平成28)年調査結果では、参考として「体格及び生活習慣に関する都道府県の状況」を公表しています。

例えば「食塩摂取量の平均値の高い県と低い県では、男性で2.8g、女性で2.1gの差」がわかります。

 厚生労働省ホームページ「平成28年国民健康・栄養調査の結果」

何故、同じ日本に住みながらこのような差がうまれるのでしょうか。

その要因はひとつではないことは明らかですが、その要因をいろいろ考えることがとても大切な学びだと思います。

公衆栄養学研究室 川﨑和彦