社会と健康
日本には、「公的統計データ」といわれるものがいくつかあります。例えば人口、世帯数、就業状況などのデータです。それらは、テレビのニュースなどで報じられることもあります。
それらの公的統計データを得るために時々、調査が行われています。5年に1度行われている「国勢調査」は、もっともよく知られた調査ではないでしょうか。
では、国民の食事や栄養に関しても調査が行われていることを、ご存知でしょうか?全国の約5,700世帯、および該当世帯の約15,000人の世帯員を対象にして毎年11月に実施されている「国民健康・栄養調査」が、その調査です。国民健康・栄養調査は、1日の食事内容を把握する「栄養摂取状況調査」と、身体状況を把握する「身体状況調査」、日常の生活習慣を把握する「生活習慣調査」の3つから成り立っています。
国民健康・栄養調査により得られたデータは集計、分析されて、その結果は公表されます。例えば、平成26年の調査結果からは「食塩の摂取量はこの10年間で男女ともに有意に減少している」ことが明らかになりました。
調査結果の詳細は、厚生労働省のホームページで見ることができます。また、昭和22年からの約70年におよぶ日本人の食事や栄養の摂取状況の変遷を見ることもできます。