管理栄養学部

研究室の紹介栄養疫学研究室

リアルフィールドとネットフィールドから栄養と健康を探求する

栄養疫学は人集団を対象とし、病気や健康問題の発生分布や原因を、食や栄養との関りから紐解いていく学問です。

もっと簡単に言えば、以下のイメージのように、たくさんの栄養に関する情報からたくさんの人を幸せにする研究です。そのために研究室では食品画像のそざい屋さんというサイトを運営しています。

栄養疫学研究室では実際に人を対象としたリアルフィールドでの栄養疫学調査に加え、今の時代に合うように、ネットフィールドも扱って調査・研究を行っています。

研究テーマ

食品画像のそざい屋さん|ネットフィールドの構築

栄養疫学研究室では、栄養士や管理栄養士をはじめとした食に携わる者へのサービスとして、食品の画像を無料でダウンロードできる食品画像配布サイト「そざい屋さん」を運営しています。運営目的は、食に携わる者へのサービス向上のほか、利用者に対してアンケート調査を実施し、ニーズや問題を把握できるネットフィールドを構築することです。

研究活動は、広報活動や食品素材の撮影・加工、疫学調査の実施や集計を、研究生の得意やアイディアを活かしながら取り組んでいます。

食品画像のそざい屋さん|QRコード

Googleで「そざい屋さん」で検索するか、QRコードから遊びに来てください。

URL: https://sozaiya-san.jp
教員紹介にリンクがあります

健常高齢者の長期縦断研究|リアルフィールドの調査

超高齢社会に突入している我が国において、要介護高齢者の数は急増しています。今後要介護状態になることを予防することが、我が国の医療政策上、喫緊の課題となっています。高齢者が要介護状態になる原因としては、前期高齢者での主要な原因である脳卒中だけではなく、老年症候群といわれるような認知症、転倒・骨折、高齢による衰弱なども重要な要因であることが知られています。従ってこれらの老年症候群の出現をいかに抑制するかが、疾病の予防と同時に重要な戦略となります。健常な60歳以上の方々を数年間観察することにより、これらの出現プロセスに関連する要因を抽出することを目的として、健常高齢者の長期縦断疫学研究(The Nagoya Longitudinal Study for Healthy Elderly)は設立されました。2013年に第1回調査を実施し、その後2018年まで毎年1回、計6回の調査を実施しました。現在は調査結果の解析と、フォローアップ研究として研究を継続しています。

教員の紹介

松下英二 講師

担当科目/公衆栄養学Ⅰ 公衆栄養学実習 栄養情報処理演習 栄養疫学 管理栄養士演習(卒業研究)

管理栄養士/博士(医学)|専門は老年医学/栄養疫学|2013年に健常高齢者の長期縦断疫学研究(コホート研究)を立ち上げ、老年医学・栄養疫学の道へ|現在は専門性に自分の個性であるICTスキルとデザインスキルを組み合わせて、リアルフィールドからネットフィールドまで研究の範囲を拡大中

食品画像のそざい屋さん