食べ物と健康
ビタミン13種類は、水に溶けやすい水溶性ビタミン9種類と、水に溶けにくい脂溶性ビタミン4種類に分けられます(表)。
ところで、実験動物であるラットの体重は、栄養学実験において、栄養状態を表すとても良い指標になります。体重が増えるほど栄養状態が良いことを示します。そこで、水溶性ビタミンであるビタミンCの欠乏飼料をラットに摂取させると、15日程度で体重の増加が止まり、その後は飼料をあまり食べなくなって体重がどんどん減少していきます(左のグラフ)。
一方、脂溶性ビタミンであるビタミンEの欠乏飼料をラットに摂取させた場合には、80日目あたりでようやく体重の増加が止まり、その後120日目まで飼育しても体重は減少しません(右のグラフ)。
また、同じ脂溶性ビタミンであるビタミンKの欠乏飼料では、ラットの体重は120日目まで増加し続けます(右のグラフ:基本飼料とビタミンK欠乏のグラフはピッタリ重なっています)。
このように、水溶性ビタミンは脂溶性ビタミンに比べて不足しやすいため、毎日継続して摂取することが重要です。