管理栄養学部

学部の紹介管理栄養士とは

食と健康のスペシャリスト

食・栄養を通じて、人々の健康と幸福に貢献する専門職です。

管理栄養士は、「何を」「どれだけ」「どのように」食べると良いかについて「指導」と「栄養の提供」の二つの観点から考え、計画し、対象者に指導し、また適切な栄養を提供する「食と健康のスペシャリスト」です。対象となる人は、じつに多彩です。健康な人にも病気の人にも対応し、また乳幼児から高齢者まですべてのライフステージに対応する必要があります。また、個人を対象にする場合も、集団(地域)を対象にする場合もあり、そのため、管理栄養士の活躍の場は多岐にわたっています。たとえば、医療施設、老人福祉施設、介護保険施設、児童福祉施設、小・中学校、行政機関、スポーツ団体・施設、企業(給食会社、食品会社など)、管理栄養士・栄養士養成施設、試験研究機関など。さまざまなフィールドで活躍できる管理栄養士は、可能性にあふれた専門職です。

厚生労働大臣の免許を受けた国家資格です

管理栄養士免許は、国家試験に合格することで得られます。その受験資格は、管理栄養士養成課程の大学(専門学校)を卒業するか、あるいは栄養士養成課程のある大学(専門学校)を卒業後に所定の実務経験を積むことにより、得ることができます。管理栄養士国家試験の実施は、例年3月の上旬。管理栄養士養成校の受験者(学生)の合格率は90%程度ですが、受験者全体の合格率は60%程度。幅広い分野からの出題があり、容易な試験ではないと言えます。

管理栄養士と栄養士の違い

管理栄養士は、厚生労働大臣の免許を受けた国家資格です。病気を患っている人や高齢で食事がとりづらくなっている人、さらに健康な人一人ひとりに合わせて専門的な知識と技術を持って、栄養指導や給食管理、栄養管理を行います。一方、栄養士は都道府県知事の免許を受けた資格です。栄養士養成施設で学び、卒業することで資格が得られ、主に健康な人を対象に栄養指導や給食の運営を行います(公益社団法人日本栄養士会ホームページより)。

そのため管理栄養士は、栄養士よりも高度で専門的な知識・技術を身につけた、栄養のプロフェッショナルと言えます。栄養士にはできない役割として、主に以下の3つが挙げられます。

管理栄養士の3つの役割

  1. 傷病者に対する療養に必要な栄養の指導
  2. 健康の保持・増進のための栄養の指導
  3. 給食施設などの特定多数人の給食管理