海外に視野を広げる
- 世界レベルの管理栄養士になるために -
本学部の2、3年生を対象に、アメリカ合衆国のカリフォルニア大学デービス校、およびオーストラリアのグリフィス大学で3週間の実習を実施しています。本学部教育の専門性「栄養学」に沿うように、現地スタッフと共同でカリキュラムを構築しています。
日本での事前の学習では、日本および現地の健康・栄養問題を調査したり、外国人留学生をチューターとした英語コミュニケーションを実施しています。
現地での研修では講義のみならず、病院や福祉施設、給食施設、フードマーケットなどのフィールドワークから、現地の健康・栄養問題や管理栄養士の取り組みを学んでいます。
カリフォルニア大学デービス校
-全米No.1の管理栄養士養成校-
アメリカ合衆国の管理栄養士は、専門家としての知識・技能に優れ、各職域で確かな地位を築いています。その理由の一つとして挙げられるのは、アメリカの大学における充実した管理栄養士教育の実施。カリフォルニア大学デービス校での研修では、その一端を垣間見ることができます。
たとえば、アメリカ合衆国の学生は臨地実習(学外実習)で、日本の学生の10倍近くの時間を費やすことで実践力を磨いています。また近年、安全な食品を持続的に生産・流通させるサスティナビリティの実践が求められていることを背景に、カリフォルニア大学デービス校では、学生・教員・地域の人々が共同で、食品の生産・加工、流通、資源のリサイクルなどに挑戦。この取り組みは全米No.1と評されています。
グリフィス大学
-ホームステイを通して学ぶ世界の食文化-
オーストラリアは、管理栄養士が医療・福祉現場で重要な役割を果たしている「管理栄養士先進国」です。そんなオーストラリアのグリフィス大学で実施する研修の特徴は、「英語」と「栄養・食文化」の両方を学べること。大学での講義は2部構成で、午前中は「ネイティブ教師による英語研修」を受講。午後は、「オーストラリアの栄養・食文化に関する講義」や、「病院、福祉施設などの訪問」を通して、現地の健康・栄養問題および管理栄養士の取り組みを学びます。
またこの研修ではホームステイを体験できます。放課後は、ホームステイ先で現地の食文化に触れ、英語力を磨き、グローバルな視点を養うことができます。海外研修には、さまざまな学びが凝縮されています。
隣に名古屋外国語大学
-事前学習で語学力を強化-
本学に隣接する名古屋外国語大学は、世界中の国から多くの留学生を受け入れています。そのため、本学は「ネイティブスピーカーが身近にいる環境」と言えます。
その恵まれた環境を活かして、海外研修前の日本での事前研修では、名古屋外国語大学の留学生をチューターとした英会話教室「イングリッシュラウンジ」を実施。留学生たちは、英語に対して苦手意識がある日本人学生の心の扉を開き、「コミュニケーションに必要なことは伝えたいと思う気持ち。まずは知っている単語から発してみよう」と、笑顔でコミュニケーションを促してくれます。そうして、学生たちは英会話に対する苦手意識を払しょくして、海外研修に臨むことができます。