さまざまな専門家が協力して疾病に立ち向かう「チーム医療」の一員として活躍しています。
患者一人ひとりの病状に合わせて、病気の治療、再発防止、合併症の予防を目指して、患者への食事提供や栄養指導を行う医療現場の管理栄養士。「チーム医療」の一員として、医師や看護師、薬剤師などの医療職種と協力して患者様の命と健康を守っています。
医療に携わるという責任感を、自己研鑽の原動力に変えて。
社会医療法人 大雄会 総合大雄会病院
鷲尾 拓弥さん(2014年卒業)
勉強にも課外活動にも励んだ学生時代。
小学校の家庭科で料理をすることの楽しさを覚え、中学時代はケーキ作りに没頭するように。そして、食物科のある高校へ進学し、大学では栄養学について学びを深めたいと、管理栄養士の道へ。食べることが好き、困っている人を助けたいなど、さまざまな思いが交錯し、病院で働く管理栄養士への憧れを募らせていきました。学生時代は、今しかできないことをやりたいと思い、オープンキャンパススタッフや卒業アルバム企画など、さまざまな学生生活支援団体に参加し、活動したことも良い思い出です。
資格取得もモチベーションの一つ。
現在は、学生時代の夢を叶え、急性期の総合病院で管理栄養士として働いています。患者様への栄養指導はもちろん、栄養管理計画書の作成やチーム医療に参加し、入院患者様の栄養管理をすることが主な業務です。また今後は、日本糖尿病療養指導士や病態栄養専門管理栄養士の資格を取得し、がん病態栄養専門管理栄養士へのスキルアップを目指しています。
こうした専門資格の取得や研究発表が求められることも、病院で働く管理栄養士のやりがいだと感じています。
やりがいと使命感を胸に、
患者様の健康を支えていく。
リブラささしまメディカルクリニック
古池 祥子さん(2012年卒業)
一人ひとりに最適な栄養指導をめざして。
健康維持のサポートに力を入れているクリニックで、管理栄養士として働いています。当院では、健康寿命の延伸を第一にめざしているため、快適な健診センターの運営はもちろん、健診後のフォローアップを大切にしています。そのフォローアップの一端を担うのが、まさに、管理栄養士。限られた時間の中で、その人に最適なアドバイスができるよう、日々、コミュニケーション力やコーチング技術を磨いています。時には、正しい運動方法を実演して教えることも。結果が見える指導を心がけています。
やりがいは、患者様の変化に触れられること。
当院には、管理栄養士が私、一人しかいません。そのため責任がある反面、自分のアイデア次第で自由に、患者様にアプローチできることが魅力です。それに、患者様と直接話をしたり、指導をしたりするので、患者様の変化をじかに感じることができます。結果が出て元気になり、気持ちまでも前向きに変わっていく患者様を見るのは何よりの幸せ。医師や看護師などと積極的にコミュニケーションを取ることで、職域を超えて全員で患者様に向き合えるよう、私自身も成長し続けたいです。