管理栄養学部

卒業生の活躍大学院で活躍する卒業生

大学院に進学して、さまざまな研究に取り組んでいます。

大学卒業後は、大学院に進学して、さらに研究を究めるという選択肢もあります。大学院生の中には、学部で学んだ栄養学についてさらに深く学びたいと思う学生や、社会で働く中で、高度な専門知識や技術を修得したいと思う社会人など、さまざまな仲間が集っています。多様な価値観に触れ、人間的にも大きく成長できます。

試行錯誤が論文として結実する、その瞬間をめざして。

名古屋学芸大学大学院 博士後期課程
栄養科学研究科
内藤 宙大さん(2015年卒業)

学部生時代に研究の面白さにめざめ、大学院へ。

大学4年次に卒業研究で実験手法を学び、仲間と共に研究に打ち込みました。また、その成果を「アレルギー大学実践研究発表会」などで発表し、研究者への憧れをより強めていきました。また、「食物とアレルギー」という授業では「食物アレルギーやアレルゲン」について、社会的にどのように取り扱われているのかを知ったことで、知識と社会が結びつき、向学心を刺激されました。これらの経験から、もっと学びを深めたいと大学院へ進学することを決めました。

これからも研究者として成果を追い続けたい。

現在は、博士号の習得を目指し、博士後期課程で学んでいます。研究テーマは、「牛乳アレルギー児が、どのタンパク質をアレルゲンとして認識するのかを明らかにし、加工することでそのアレルゲンはどのように変化するのかを解明すること」。研究では、思うように結果の出ない日々が続くこともありますが、ようやく得られた結果を一つの論文としてまとめられたときに得られる達成感は、何物にも代えられません。このやりがいを忘れることなく、これからも研究者の道を究めていきたいと思います。

知識と経験を獲得することで、臨床現場に貢献する。

名古屋学芸大学大学院 博士後期課程
栄養科学研究科
位田 文香さん(2007年卒業)

臨床現場で感じた疑問を胸に、大学院進学。

高校生の頃、5つの大学のオープンキャンパスに参加しました。その中で一番、臨床に力を入れていると感じた名古屋学芸大学へ入学。初めての一人暮らし、イギリスやオーストラリアなどへの海外研修、ゼミ長を務めたことなど、すべての経験が私を大きく成長させてくれました。卒業後は浜松にある大学病院で、管理栄養士として勤務しながら、さまざまな資格を取得。管理栄養士は、日々学び続けることが大切と考え、大学院でさらに勉強したいという思いが募り、母校の大学院進学を決めました。

研究を直接臨床現場に還元できるのが、魅力の一つ。

現在は「造血幹細胞」を移植した患者さんに、多職種から成る「栄養サポートチーム」が介入することでどんな成果が得られるかを、実際にサポートを行いながら研究しています。こうした中で「点滴を減らすために、もっと食事を頑張らないといけないよね。どうしたらいいかな」と患者さんから食事や体のことに興味を持って相談していただけるようになったり、医師から感謝の言葉をもらったり、研究の成果を具体的に感じられる瞬間が最高に幸せです。これからも、学び続け、成長し続けることで、臨床現場に貢献していきたいと考えています。