
活動の報告Activity Report
学生の活動
2025年度 アメリカ海外研修①
歴史的に見たアメリカの食と文化

本日の講義では、アメリカでの歴史的にみる食と文化について学びました。まず初めに、アメリカの先住民族であるネイティブ・アメリカンと移民について聞きました。コロンブスを初めとして宗教的迫害からの逃走やアイルランドでの飢饉などを理由にアメリカ大陸へ次々と移民が上陸しました。移民の人達が持参した食物の種などが土地に合わず苦しんでいた所を先住民族の方が手を差し伸べて様々な食物の食べ方などを教えました。そのことから感謝祭と呼ばれる先住民族へのお礼の日が生まれましたが、今では家族や友人と集まって日々の恵みに感謝する日へと変わりつつあります。そして、この移民の人たちは水牛を乱獲するなど先住民族の食料を奪うことで迫害していきました。このことから、移民がどんどん増えていき今の多文化社会へと繋がったと言えます。その中でも、カリフォルニアはアメリカで1番の食物を生産しており、サクラメントではお米が収穫されています。バナナやコーヒー、スパイスなどを除けばほぼ100%の食料自給率ですが、動物愛護の心により、肉や魚などの価格は高めです。
ここで、アメリカの歴史を作った10個の食品についてお話をききました。1つ目はとうもろこしです。アメリカ大陸が原産国で8000以上の料理に使われており、コーンブレッドやトルティーヤを作る粉のマサが有名です。2つ目はターキーで、3月頃にオスが成長し、食べ方としては低温でじっくり焼き上げるローストターキーが有名です。3つ目は豆で、100種類以上の豆が主に中央部で栽培されています。ベイクビーンズと呼ばれるはちみつや豚肉で煮込んだものが有名で、バーベキューでも食べられます。4つ目はりんごで、アメリカでは2500種類以上が栽培されており、お祝いの日にアップルパイなどにして食べられます。5つ目は豚肉で、ベーコンやハムとして加工して中国へ輸出したり、プルドポークとして食べられたりします。6つ目は牛で、元々牛はスペインからの移民が連れてきたものであり、アメリカ大陸にいたのは水牛でバッファローバーガーとして有名です。乳製品として、アメリカのスーパーではたくさんの種類の牛乳や、植物性ミルクを多く見かけ、その中にはラクトースフリーの牛乳もありました。アメリカでは日本のように乳アレルギーを持つ者は少ないですが、特にラテン系の乳糖不耐症の方が多いことが関係していると言えます。7つ目は鶏でローストチキンやフライドチキン、卵としてはキッシュやオムレツなどに使われます。8つ目は小麦でサンフランシスコではサワーブレッドと呼ばれる酸味の強いパンが有名です。9つ目はじゃがいもで、主にフライドポテトになります。最後に野菜でカリフォルニアでは70パーセントのレタスが栽培されており、世界のサラダボウルと呼ばれています。食べ方としては主にふたつでシーザーサラダとコブサラダに分けられます。
カリフォルニアでは、スローフードといわれる加工せずに農作物をそのまま食べようという風潮があります。カリフォルニアロールはカニカマ、アボカド、きゅうりを海苔巻き状にしたもので、有名な料理です。多文化社会での管理栄養士の仕事は各国の文化に合わせた食事指導を行うため、より多くの知識と技術が必要になることを学びました。